中断していた @WikiからFandom (旧Wikia)へのGURPS Wiki の移行を再開しています

* [GURPS][Wiki] 中断していた @WikiからFandom (旧Wikia)へのGURPS Wiki の移行を再開しています

gurps.fandom.com@wikiにあるGURPS WikiをFandom にあるGURPS Wikiに移行すると宣言してからだいぶたってしまい、他のことをしていたため移行が停滞してしまいました。最近になって移行を再開しています。新規記事を含め、移行できた記事数もようやく100件超えてきました。「ガープスウィキア」という名前になっていますが、「ウィキア」という名前は使われなくなり、Fandomという名前に代わり、ウィキアという用語を使う必要がなくなったため、サイトネームをGURPS Wikiガープスwikiに戻そうと思います。

 

しばらく他のことに打ち込んでいたため、WikiaがFandomに名前を変更したあと何が起きて何が変わったのかを把握するのにかなり時間がかかりました。Gamepediaとの統合の話もあるので久しぶりに楽しみが湧いてきています。

GURPS Wiki @Wikiをウィキアに移行します

@Wiki (アットウィキ) に開設していたGURPS Wiki @Wikiウィキアに移行することにしました。
移転先はこちらです。
ガープスウィキア」
http://ja.gurps.wikia.com/wiki/

このブログの過去ログを見てもわかるとおり、@WikiGURPS Wikiを立ちあげた頃からウィキアへの移行を考えていましたが、当時は躊躇していました。
当時のウィキアのスタッフからも勧められていましたが、ウィキペディアのような厳しいルールがあるのかと勘違いして、本当に躊躇していました。

それもThe Elder Scrolls Wikiの日本語版 (TESWiki日本語版) を試しに立ちあげてから、徐々にウィキアの魅力に取り憑かれ、その考えを改めることにしました。
ウィキアの英語版の発達具合があまりにも激しいことがわかり、もしかするとウィキペディアのような厳しいルールがウィキアに沢山あるという自分の思い込みがあるのかもしれないと考えるようになりました。
テンプレート、カテゴリといい、MediaWikiという、ウィキペディアと同じソフトウェアを使って作られたWikiは非常に魅力的でした。TESWiki日本語版を自分で立ちあげて、
MediaWikiやウィキアのことを徐々に理解していくうちに、(当時は他のゲームに浮気していた影響もありますが) すっかり@Wikiでの編集、とくにGURPS Wiki @wikiでの編集頻度は減ってしまいました。
今更@wikiには戻りにくくなっていました。Amazonによるアフィリエイトが気になって@wikiで定期的に編集していた時期もありましたがそれほど収入は得られていません。

というわけで、GURPS Wiki @Wikiフロントページでもすでに告知していますが、移行を開始しています。
移行に関して何かご意見やご質問があるときは、ガープスウィキアのフォーラムの方でお願いします。
@Wiki固有の問題に関してはGURPS Wiki @Wiki の方でお願いします。

恐らく、このブログのコメント欄でこの話について質問してもお応えできない場合があります。

コミュニケーション能力をGURPSで再現すると

久々の投稿。

面白い発想で刺激的な記事を発見。
コミュニケーション能力の高い奴は仕事が出来ない
この記事では、コミュニケーション能力が高い人をドラクエで仲間の打撃による攻撃力を倍にする呪文「バイキルト」を多様する人に例えているようです。
そういう人ばかりが目立っている影響でそれ以外の人は影が薄いか実体よりも低く評価され損をしやすいとか。
このブログ記事を書いた島国大和のド畜生さんはそういう能力をゲームのポイント割り振りに例えています。
この記事によると「コミュニケーション能力が高い人」はコミュニケーション能力にほとんどポイントを割り振っているため、コミュニケーション以外の
地道な仕事はほとんどできないという。

まさにGURPSにおけるキャラクターポイントの割り振りと同じような話ですね!

CPの合計値がまったく同じでもポイントをどこに割り振るかで、
特定分野や特定の仕事で向き不向き、得意不得意が現れるという事ですね!


GURPSでもそんなキャラクターを再現することはできます。「バイキルト」に相当する攻撃力を高める呪文やら有利な特徴「特殊攻撃」をカスタマイズするわけではなく、
それよりももっとリアリティを重視したキャラクターを作る話です。
対人技能や精神的有利な特徴、精神的不利な特徴で再現できそうな話ですね。

対人能力が高い人が持っていそうな特徴と技能をリストアップしてみます。括弧内は公式に『ガープス・ベーシック【第4版】キャラクター』で翻訳されている元の誤訳・悪訳の類いです。ここに上げるものは一例にすぎません。すべてが当てはまるとは限りませんし、リストアップされた中からたった一つしか当てはまらない可能性もあるでしょう。

  • 「文化適応」「異文化適応」「歓迎される」
  • 「共感」「ゴマすり」「常識」「直感」
  • セレンディピティ (都合のいい偶然)」
  • 「脅迫行為 (強迫観念)/虚言」「誇大妄想」「自尊心が強い」「慈悲深い」
  • 「数学障害」「創造力がない」「そそっかしい」「破滅的にそそっかしい」
  • 「人なつっこい」「社交的」
  • 「思いやり豊か」「心が広い」「腰が低い」「つきあいがよい」
  • 「誇り高い」
  • <演技><脅迫><指揮>
  • <外交><言いくるめ><声まね/声帯模写><演劇><政治><演説><性的魅惑>
  • <時事知識/大衆文化><酒宴>(社交)<心理学><団体演技指導><プロパガンダ/TL><文学>
  • <身振り><物乞い><礼儀作法/上流社会><魅了><説得><教唆><感情移入>

上記に加えて、外見的な要因によって対人能力が高いと見なされていそうな人が持っていそうな特徴と技能

  • 「容貌」レベルが「平均的」「魅力的」「美しい」「最高」「究極」クラス (「悪い」「醜悪」「最悪」「怪物的」でない)
  • 「ファッションセンス」「同情を誘う」「カリスマ」「美声」
  • 「おしゃれ」「声が通る」「正直な顔」


コミュニケーション能力がないかわりに別の分野の能力に優れている人が持っていそうな特徴と技能

  • 「一意専心」「恐怖を感じない」「他人に影響されない」
  • 「内気」「かんしゃく」「好奇心」「頑固 (高慢)」「察しが悪い」「自信喪失」
  • 「正直」「騙されやすい」「鈍感」
  • 「孤独好き」「凝り性」「知らぬふり」「発想マニア」
  • <嘘発見>
  • 各人が持つ<専門技能><職業技能>
  • <暗号学/TL><エンジニア/TL><記録><経済学><コンピュータ・プログラミング/TL><数学><タイピング><調査/TL>など、各人が持つ分野の専門的な技能

上記に加えて、ずば抜けて天才的な能力の持ち主が持っていそうな特徴と技能

  • 「記憶力」「写真記憶」「才能」「鋭敏感覚」「才能/数学能力」
  • 「創造力がある」「発明家」「超発明家」「無感動」「難読症」「人嫌い」
  • 「偏執狂」「放心」「無関心」「ユーモア感覚の欠如」「冷淡」
  • <速読>

以上、挙げたものは、コミュニケーション能力がある人とないと思われている人が持っているであろう特徴と技能です。
すでにはじめに述べたようにさすがに彼らがリストアップされたものすべてを持っているわけではありませんけど。私の主観も含まれています。

「コミュニケーション能力だけが高い人」というのは上記で最初に挙げた特徴のうちいくつかの有利な特徴や技能に大量にCPを支払っていると考えてもいいでしょう。
とくに話術系にはかなりCPを支払っていると見ています。

《変化 (種族)》(Transform Body)の前提条件について

《変化 (種族)》(Transform Body)の前提条件《変身》(Shapeshifting Spell)について。
《変化》の前提条件は、日本語版では以下のようになっています

前提条件:《体変え》、《変身》を3種


原文では以下のようになっています

Prerequisite: Alter Body and three forms of Shapeshifting.


呪文《変身》(Shapeshifting)の3つの形態と《体変え》(Alter Body)が前提条件ですね。
《変化》は、術者が知的生物に変身できる肉体操作系呪文で、各種族の種類ごとに異なる呪文を覚えなければなりません。
そして、《変身》は、術者が知的生物ではなく、動物に変身できる動物系呪文で、各動物の種類ごとに異なる呪文を覚えなければなりません。「変身」(Shapeshifting)という名前がつく呪文を3つ覚えなければならない、という意味ではありません。《変化》の前提条件のうち、3種類の動物に《変身》できる呪文を習得していなければならないということですね。

たとえば、蛙に変身できる《変身 (蛙)》、鳥に変身できる《変身 (鳥)》、虎に変身できる《変身 (虎)》という形で変身呪文を3つ習得して、さらに《体変え》も習得していれば、《変化 (変身したい種族名)》の前提条件を満たすことができます。

この点に気をつければ、この呪文では、前提条件の原文と日本語訳との間に齟齬をきたすこともないでしょう。

間違っても《変化》の前提条件が、《大変身》《他者変身》《部位変身》《物体変身》《植物変身》《他者植物変身》《完全変身》《物体変身》《幻覚変身》などといった「変身」の名がつく呪文とは思わないように気をつけましょう。


また、人によっては、動物に変身できる《変身》の名称を《蛙変身》《鳥変身》《虎変身》のように《(動物名)変身》としてキャラクターシートに書き込むこともあることに注意しましょう。
《変身》(Shapeshifting)が動物に変身するための呪文、《変化》(Transform Body)が、例えばファンタジー世界ならエルフやドワーフといった人間以外の知的生物の種族に変身するための呪文だということに気をつければ、間違えることはないでしょう。

《燃料作成》(Create Fuel)の前提条件について

《燃料作成》(Create Fuel)の前提条件になっている transmutation spell (物質変化型の呪文)《〜〜を〜〜》(または《○○を××》)について考えてみます。

日本語版んでは以下のようになっています。

前提条件 : 《燃料探知》に加えて、《○○を××》のような物質変化型の呪文を2つ

日本語版付録では

《燃料探知》、《〜〜を〜〜》2種

となっています。

原書では

Prerequisites: Seek Fuel and any two transmutation spells.

となっています。transmutation spellとは何?という疑問がまず浮かぶことでしょう。
日本語版では「物質変化型の呪文」と訳しています。つまり「《〜〜を〜〜》」という呪文ですね。「《〜〜を〜〜》」は原書で、前置詞「… to …」が使われている呪文を指したものだと考えられます。それが本当に正しいのか確かめてみましょう。

transmutationとは、英和辞書で調べてみると、変形、変質、変成転換という意味です。
ではそのtransmutation spellとは具体的にどんな呪文なのか?と疑問を持つことでしょう。《変化》《変身》は違うの?《土変化》《水変化》はtransmutation spellとは違う意の?といった疑問も持つことでしょう。

Steve Jackson Games のフォーラムtransmutation spellとは何か?という疑問を持った人がいました。

このフォーラムの情報によると、 呪文の名称が X to Y となるものが該当するとあります。そのような名称になっている呪文を列挙すると

Earth to Air 《土を空気》 風霊系呪文/地霊系呪文
Earth to Stone 《土を石》 地霊系呪文
Earth to Water 《土を水》 地霊系呪文/水霊系呪文
Flesh to Ice 《肉を氷》 水霊系呪文
Flesh to Stone 《肉を石》 地霊系呪文
Stone to Earth 《石を土》 地霊系呪文
Stone to Flesh 《石を肉》 地霊系呪文
Water to Wine 《水を酒》 食料系呪文

やはりこのようになり、日本語訳の《〜〜を〜〜》と同じものしか列挙されませんでしたね。
逆に日本語版で、呪文名に「を」が使われている呪文を列挙すると、上記とまったく同じものしか出て来ません。
やはり、transmutation spellとは《肉を石》、《石を肉》など、肉を石に変換、石を肉に変換するなどの呪文のことですね。《水変化》などの呪文は含まれていませんでした。こちらは、原書では"shape" spell という扱いにしているようです。また《変身》などの呪文は"shifting" spellという扱いにしているようです。よってやはりこの前置詞toを使った呪文がtransmutation spell (物質変化型の呪文)ということですね。よって日本語訳でも問題はなさそうです。

《動く物体》(Animate Object)の前提条件

《動く物体》(Animate Object)の前提条件について考えてみます。
こちらは《地形変化》の前提条件とは違い、明らかに日本語訳には問題があります。
日本語版の前提条件は以下のようになっています。

「魔法の素質2レベル」、《〜〜変化》3種


原文は

Prerequisites: Magery 2 and at least three “Shape” spells.


"Shape"をそのまま《〜〜変化》と直訳しただけでそれ以外は何も説明も情報もありません。

ここでまず日本語訳の情報を間に受けて変化と名がつく呪文を列挙してみます。

Shape Air 《空気変化》 風霊系
Shape Darkness 《闇変化》 光/闇系
Shape Earth 《土変化》 地霊系
Shape Fire 《炎変化》 炎系
Shape Light 《光変化》 光/闇系
Shape Metal 《金属変化》 技術系
Shape Plant 《植物変化》 植物系
Shape Plastic 《プラスチック変化》 技術系、プラスチック系
Shape Water 《水変化》 水霊系
Transform Body 《変化》 肉体操作系
Transform Other 《他者変化》 肉体操作系
Alter Terrain 《地形変化》 地霊系
Colors 色彩変化 光/闇系

Shapeが付く呪文を列挙してみましょう。

Know True Shape 《本性感知》 知識系
Reshape 《変形》 物体操作系
Shape Air 《空気変化》 風霊系
Shape Darkness 《闇変化》 光/闇系
Shape Earth 《土変化》 地霊系
Shape Fire 《炎変化》 炎系
Shape Light 《光変化》 光/闇系
Shape Metal 《金属変化》 技術系
Shape Plant 《植物変化》 植物系
Shape Plastic 《プラスチック変化》 技術系、プラスチック系
Shape Water 《水変化》 水霊系
Shapeshift Others 《他者変身》 動物系
Shapeshifting 《変身》 動物系
Partial Shapeshifting 《部位変身》 動物系
Permanent Shapeshifting 《完全変身》 動物系
Great Shapeshifting 《大変身》 動物系

やはり原書のShapeがつく呪文と日本語版の「変化」がつく呪文とでは明らかに齟齬がありますね。
原書の名称でも、既存の無生物の物体を操る呪文なので、さすがに《変形》、《本性感知》、と変身系(Shapeshift)は違うでしょう。

Shapeshiftのような、Shapeのキーワードが含まれる呪文ではなく、Shapeの単語で始まる呪文ということでしょう。

するとこれだけのものに限られてきます。

Shape Air 《空気変化》 風霊系
Shape Darkness 《闇変化》 光/闇系
Shape Earth 《土変化》 地霊系
Shape Fire 《炎変化》 炎系
Shape Light 《光変化》 光/闇系
Shape Metal 《金属変化》 技術系
Shape Plant 《植物変化》 植物系
Shape Plastic 《プラスチック変化》 技術系、プラスチック系
Shape Water 《水変化》 水霊系

この表を、名前に変化がつく日本語版の呪文リストと比較してみると、
以下の4つはShapeで始まる呪文ではないので、除外しなければならないことになります。

Transform Body 《変化》 肉体操作系
Transform Other 《他者変化》 肉体操作系
Alter Terrain 《地形変化》 地霊系
Colors 《色彩変化》 光/闇系

よって日本語版の《動く物体》の前提条件
「魔法の素質2レベル」、《〜〜変化》3種
は誤訳であり、正確性を求めるなら
「魔法の素質2レベル」、《変化》《他者変化》《地形変化》《色彩変化》を除く《〜〜変化》(Shape 〜 spell) 3種
という形への訂正が必要でしょう。

《地形変化》(Alter Terrain)の前提条件

《地形変化》(Alter Terrain)の前提条件について考えてみます。
日本語版では前提条件は以下のようになっています。

「魔法の素質3レベル」、地水火風の《〜変化》の呪文4種すべて

原書 p.55では

Prerequisites: Magery 3 and all four elemental “Shape” spells.

日本語版の付録p.242では

素質3、《〜変化》4種

としかないようですがこれは間違いですね。

まずShapeが付く呪文を列挙してみます。

Know True Shape 《本性感知》 知識系
Reshape 《変形》 物体操作系
Shape Air 《空気変化》 風霊系
Shape Darkness 《闇変化》 光/闇系
Shape Earth 《土変化》 地霊系
Shape Fire 《炎変化》 炎系
Shape Light 《光変化》 光/闇系
Shape Metal 《金属変化》 技術系
Shape Plant 《植物変化》 植物系
Shape Plastic 《プラスチック変化》 技術系、プラスチック系
Shape Water 《水変化》 水霊系
Shapeshift Others 《他者変身》 動物系
Shapeshifting 《変身》 動物系
Partial Shapeshifting 《部位変身》 動物系
Permanent Shapeshifting 《完全変身》 動物系
Great Shapeshifting 《大変身》 動物系

この中から四大精霊(Four elementals)のShape呪文を探します。
四大精霊といえば地霊(Earth)、水霊(Water)、火霊(Fire)、風霊(Air)なので
これ以外考えられないでしょう。

Shape Air 《空気変化》 風霊系
Shape Earth 《土変化》 地霊系
Shape Fire 《炎変化》 炎系
Shape Water 《水変化》 水霊系

さすがに4精霊が何かわからないことはないでしょうが、わかりやすさを求めるなら
「4精霊(地、水、火、風)の《〜変化》呪文すべて」といったところでしょうか。
どのみち付録に記載されている前提条件は間違いなので要エラッタですね。